陥没乳頭とは
陥没乳頭とは、本来は外に突出している乳頭(乳首)が、内側に引き込まれている状態を指します。片側のみの場合もあれば、両側にみられることもあります。生まれつきのもの(先天性)と、成長や授乳、加齢などにより生じるもの(後天性)があります。
見た目の問題だけでなく、授乳のしにくさや、炎症・感染を繰り返す原因となることもあり、医学的な治療対象となる場合があります。
陥没乳頭の原因
陥没乳頭は、乳頭を外に引き出す乳管や結合組織が短かったり、硬く癒着していることが主な原因です。
- 先天的に乳管が短い、または発達が不十分
- 授乳や炎症後の瘢痕(はんこん)による引き込み
- 加齢による皮膚・組織の変化
- まれに乳腺疾患が背景にある場合
※急に乳頭が陥没してきた場合は、乳腺疾患の可能性もあるため、早めの受診が重要です。
陥没乳頭の程度(分類)
陥没乳頭は、一般的に以下のように分類されます。
軽度
- 指でつまむと簡単に乳頭が突出する
- しばらくすると元に戻る
中等度
- 指で引き出すことは可能だが、すぐに戻ってしまう
- 授乳が困難なことがある
重度
- 指で引き出すことができない
- 炎症やただれ、感染を繰り返しやすい
陥没乳頭によるお悩み
- 見た目が気になり、人に相談しにくい
- 授乳がうまくできない
- 乳頭に汚れがたまり、臭いや炎症が起きやすい
- 繰り返す乳頭炎・乳腺炎
これらのお悩みは、適切な治療により改善が期待できます。
治療について
保存的治療
軽度の場合は、器具を用いて乳頭を引き出すトレーニングを行うことがあります。ただし、効果には個人差があり、根本的な改善が難しい場合もあります。
手術治療
中等度~重度の陥没乳頭では、手術による治療が有効です。
- 乳頭を引き込んでいる線維や乳管の処理
- 乳頭が再び陥没しないように支える処置
- できるだけ自然な形を保つ工夫
授乳機能を温存できる方法を選択できる場合もありますが、状態によっては授乳が難しくなる可能性があるため、事前の説明と相談が重要です。
手術後の経過・注意点
- 術後は一時的な腫れや内出血がみられることがあります
- 傷跡は時間とともに目立ちにくくなります
- 再陥没のリスクがゼロではありません
- 術式によっては授乳への影響が出る場合があります
保険診療で行う場合、以下で算定を行います。
受診の目安
以下のような場合は、一度ご相談ください。
- 乳頭の陥没が気になっている
- 授乳がうまくいかない
- 乳頭の炎症やただれを繰り返している
- 最近になって乳頭が陥没してきた
専門的な視点から状態を評価し、症状やライフステージに合わせた治療をご提案します。
よくあるご質問(Q&A)
Q1.手術をすると授乳はできなくなりますか?
A.陥没乳頭の程度や手術方法によって異なります。
乳管を温存する術式を選択できる場合は、将来的に授乳が可能なケースもあります。一方で、重度の陥没乳頭では、乳頭を引き出すために乳管を処理せざるを得ないことがあり、その場合は授乳が難しくなる可能性があります。
将来の妊娠・授乳のご希望がある場合は、事前に必ずご相談ください。
Q2.傷跡は目立ちますか?
A.切開は乳頭やその周囲に行うため、傷跡は比較的目立ちにくいとされています。時間の経過とともに、さらに分かりにくくなることがほとんどです。
Q3.再び陥没することはありますか?
A.再陥没のリスクはゼロではありませんが、手術時に再発を防ぐ工夫を行います。陥没の程度が強い場合ほど、再発リスクがやや高くなる傾向があります。
Q4.いつ頃から日常生活に戻れますか?
A.術後当日から日常生活は可能ですが、数日間は強い刺激や圧迫を避けていただきます。運動や入浴については、術後の経過をみながらご案内します。
Q5.陥没乳頭の治療は保険適用になりますか?
A.原則として美容目的の場合は自費診療となります。ただし、陥没乳頭が原因で炎症や感染を繰り返している場合や、授乳に明らかな支障があると判断される場合など、医学的必要性が認められるケースでは、保険適用となる可能性があります。
保険適用の可否は、症状の程度や経過、診察所見によって判断されるため、まずは診察での評価が必要です。
「保険適応の場合は以下で手術を算定します。」
K476-2 陥没乳頭形成術 7350点
(1) 授乳障害のある陥没乳頭に対して乳頭形成を行った場合に算定する。
(2) 単なる美容を目的とするものは保険給付の対象とならない。
熊本市では
熊本市では未成年に対する保険適応は不可とのことです。
以下が通知文章です。

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